発毛治療(男性の薄毛/女性の薄毛)

AGA(Androgenetic Alopecia)は、男性特有の年齢とともに進行する薄毛で、男性ホルモンが原因とされるものです。
男性ホルモンであるテストステロンは、5αリダクターゼという酵素によりDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。このDHTが、毛母細胞に働きかけることで、抜け毛が増えるということがわかっています。また、AGAは中高年のみならず20代の方にもしばしばみられ、ストレスや喫煙などの環境因子も原因として考えられています。典型的な例では、頭頂部や生え際から薄毛が始まり、徐々に進行していきます。また、近年女性にもしばしば見られるようになってきており、FAGAと呼ばれています。

AGA / FAGA治療

発毛サイクル

毛には発毛のサイクルがあります。成長期→退行期→休止期と移行し、再び成長期に戻るというサイクルを、一生の中で何回も繰り返しています。頭髪においても通常はこのサイクルがありますが、AGAではこのサイクルが乱れてしまい、その結果薄毛が進行しているのです。

治療

内服治療が基本になります。患者さまの頭髪の状態は様々であり、すべての方が同じ用量のお薬で同じ効果がでるものではありません。当クリニックでは患者さまお一人おひとりの状態に応じ、オーダーメイドの処方をいたします。発毛状況および副作用の有無をみながらお薬を調節いたします。

注意点

  • お薬の副作用として、むくみ、動悸、性欲減退、肝機能障害、多毛などが挙げられます。
    また、治療開始後1~2ヶ月ほどで初期脱毛と呼ばれる現象がみられることがありますが、これ自体は発毛サイクルの正常化の兆しと捉えられ問題はありません。
  • 治療効果には個人差がありますが、ほとんどの方が内服開始後4か月ほどで効果を実感されています。
  • 治療中に起こりうる上記リスクに関しまして、医師が責任を持って対応いたします。

ヴェラルティスローションVL15

有効成分ミノキシジルと厳選された発毛促進成分を皮膚のより深い層へと浸透させることで、発毛を促すと同時に頭皮を丈夫にしていきます。頭皮が健康になることで毛髪の密度が高まり、抜け毛予防の効果も期待できます。

使用方法

1日2回(1回約1ml)使用し、特に抜け毛や薄毛の気になる部分(頭皮の毛穴)に浸透するように、まんべんなく約2分~4分程度マッサージします。その後は手を洗い薬剤塗布後4時間以上放置してください。適量以上の塗布を行っても、効果が高まることはありません。

効能

  1. 毛周期における成長期を延長(ミノキシジル)
  2. 発毛促進因子を産生し発毛を促す(アデノシン)
  3. 髪そのものを太く濃く(プロシアニジンB2)
  4. 頭皮の血流を増加し抜け毛を防ぐ(プロキャビル)
  5. 頭皮に優しい処方(かゆみの原因となるプロピレングリコール未配合)

副作用

頭皮の赤み、かゆみ、かぶれ、ふけ
顔の多毛、初期脱毛

注意事項

心臓病の方、血圧を下げる薬を服用している方は本商品をご使用にならないでください。本商品使用後に胸の痛みや、動悸があった場合すぐに本品のご使用を中止し、医師の診断を受けてください。

SDHG療法(自毛包幹細胞移植術)

1 毛包の構造

皮膚は表皮(ひょうひ)と真皮(しんぴ)からできています。表皮の厚さは平均約0.2mmであり、その95%は表皮ケラチノサイトという細胞で構成されています。一方、真皮の厚さは平均約2mmで、80%以上はコラーゲン線維からできており、肌のハリを保っています。そのコラーゲン線維を作るのが、真皮線維芽細胞です。

※真皮線維芽細胞とは

→真皮の線維を作りだす芽のような細胞

毛包はその他の多くの臓器と同様に上皮-間葉相互作用により、成長をコントロールされています。

毛包幹細胞とは、毛包を作り出す細胞を供給する源の細胞です。これらは毛包のバルジと呼ばれる領域に存在しており、幹細胞は長期の自己複製能とさまざまな細胞を生みだす多分化能を併せ持ちます。

2 本治療の対象となる症状

男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症(FAGA)

加齢変化による真皮の萎縮により薄毛に至る状態

3 本治療を受けられない方

以下の条件に当てはまる患者様は、本治療をお受けになることが出来ない場合があります。

  1. 当院が指定する感染症検査の結果が陽性
  2. 妊娠中、または妊娠している可能性がある
  3. ヒトインスリンに対して過敏症の既往歴がある
  4. 抗生物質に対して過敏症の既往歴がある(細胞培養工程において抗生物質であるタゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウムを使用するため)
  5. その他、担当医師が不適当と判断した場合

本治療について

1 ドナーの麻酔

神経ブロック麻酔又は、麻酔クリームを薄毛の部分に塗布します。

2 皮膚採取(細胞の採取)

ご自身の髪の生え際又は、耳の後ろから数ミリ(2~4mm程)の頭皮を

採取します。1%エピネフリン入りキシロカインで局所麻酔をするため

痛みは感じません。

採取後の傷跡は縫合しますが、傷跡はほとんど残りません。

約1週間で抜糸します。

3 毛包幹細胞カクテル作成

採取した頭皮の表皮だけを剥ぎ取り、特殊な機械で細胞加工を行い毛包幹細胞カクテルを作成します。

おおよそ米粒大の頭皮細胞で4×4cmの薄毛部分の面積を注入するのに充分な注入量です。

4 毛包幹細胞カクテル注入

注入したい薄毛部分の麻酔クリームをふき取り、医師が直接頭皮に毛包幹細胞カクテルを注入していきます。(ナパージュ法)(パヒュール法)

毛包が発生する深さは真皮層と脂肪層の間なので、その部位の深さに注入していきます。

5 注入後

移植注入当日は洗髪はお控えください。翌日からシャンプーは可能です。

6 検診

定期ケアとして、細胞を移植したあと、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後にクリニックにご来院いただき検診をお受けいただきます。

7 再移植

本人の生体材料を原料とするため、一回に治療できる範囲が限られます。そのため検診にて、細胞移植が必要と判断された場合、追加の移植を行います。

本治療法の利点

  1. ご自身の毛包幹細胞(自家細胞)による根本治療であり、AGA内服治療などの一過性の対症療法とは異なります。
  2. ご自身の細胞を用いるため、異物反応やアレルギーの可能性は限りなく低いと考えられています。
  3. 美容整形とは異なり外見上の改善のみではなくご自身の皮膚(特に真皮)の機能の改善・向上を図ります。
  4. 施術による患者様へのダメージを最小限に抑えることが出来ます。
  5. 移植注入から早い人で2週間程で効果を感じてこられる人もいますが、毛周期が関係する為3ヵ月~6ヵ月程度で発毛してきます。

料金表

デュタステリド
30錠8,250円
ミノキシジル配合発毛薬
30錠(男性用)26,500円
30錠(女性用)22,000円
ヴェラルティスローションVL15
1本11,000円
1本(内服併用) 9,900円
SDHG療法
注入範囲 4cm×4cm330,000円
注入範囲 8cm×8cm 495,000円
注入範囲 12cm×12cm 660,000円


料金表






 

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