キズあと修正・ケロイド・ひきつれ

古いけがや手術後のキズあとは瘢痕と呼ばれ、しばしば見た目やひきつれなどが問題となります。
すりキズや切りキズ、やけど等のほか、ピアスやニキビ、虫刺されなどによっても瘢痕が残ることがあります。ほとんどの瘢痕は白色瘢痕と呼ばれる落ち着いた状態になり無症状ですが、時に赤みや盛り上がりが強い瘢痕となることがあり、治療が必要な場合があります。

キズあとが赤く盛り上がったものを肥厚性瘢痕と呼び、さらにもとのキズの範囲を大きく超えて赤く盛り上がったものをケロイドと呼びます。
ケロイドは、体質のみならず妊娠、高血圧、過度な運動なども原因になるといわれており、前胸部、肩周囲、恥骨前面などによく見られます。

強い痒みやひきつれを伴う場合には治療が必要となり、内服やテープなどの痛くない治療法から注射や手術までを組み合わせて治療いたします。特に首や手足の関節部に瘢痕があり、ひきつれによって動きが制限され日常生活に支障をきたすような場合には、瘢痕を切除すると同時にZ形成術やW形成術、皮弁術、植皮術などを併せて行い再発を予防します。

キズあと修正手術/タトゥー切除手術

治療方法

局所麻酔後にデザインに沿って皮膚を切開します。縫合後の傷跡が目立ちにくくなるようZ形成やW形成を併用する場合があります。
キズあとやタトゥーを切除し、皮膚を縫合します。
創部を縫合後、必要に応じ圧迫固定とします。術後に、抗生物質の内服薬と外用薬、痛み止め、胃薬等を処方いたします。

術後の流れ

手術の翌日または翌々日にご来院いただき、創部の診察を行います。
縫合した部位は、2日間(手術当日および翌日)は濡らさないようにしていただきますが、3日目からは水やお湯で洗浄できるようになり、ご自身でも軟膏処置を毎日していただきます。術後7~10日で抜糸のためにご来院いただきます。

術後の経過及び考えられる合併症、リスク、禁忌事項

術後の腫れおよび内出血は必ず出現しますが、通常1~2週間で引いて目立たなくなります。腫れが完全に落ち着くまでは3~6か月を要します。
考えられる合併症・リスクとしては、赤み、固さ、拘縮(ひきつれ)、感染、皮膚壊死、左右差等が挙げられます。麻酔薬やその他の薬剤アレルギーをお持ちの方、妊娠中の方(またはその可能性のある方)、抗凝固剤服用中の方は手術をお受けすることが出来ない場合がありますので、診察時にお尋ねください。

料金

長径単純切除複雑切除
5㎝未満55,000円88,000円
5㎝以上~10㎝未満110,000円143,000円
10㎝以上~15㎝未満165,000円198,000円
15㎝以上~20㎝未満220,000円253,000円
20㎝以上~25㎝未満275,000円308,000円


料金表






 

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